江戸町家を偲ばせる佐原の老舗蕎麦屋

2JbzszISHPrpg-0佐原の歴史は古く、縄文遺跡や古墳分布の稠密等から、往古より一大文化圏が形成されていたことがわかる。
江戸時代には、利根水運を利用して江戸との交流が隆盛を極め、醸造業や商業がおおいに発達。
また、江戸から文人墨客が往来し、当時の文化は楫取魚彦や伊能忠敬らによって代表される。
そんな佐原には、今も小野川沿いとその周辺に、隆盛を極めた当時を彷彿とさせる古い商家が建ち並んでおり、平成8年に、関東で初めての「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。


現在、国指定史跡の伊能忠敬旧宅、千葉県有形文化財に指定されている9件の商家を初めとする旧家が小野川沿いに建ち並んでおり、小野川土手の柳や、川を行きかう小舟とで、江戸の町にタイムスリップしたような気分にさせる。
特に、この一帯は、昔からの家業を引き継ぎ、今も営業を続けている商家が多く、まさに『生きている江戸の町並み』を堪能できる町です。
その千葉県有形文化財に指定されている商家のひとつが、写真の“小堀屋本店”。
天明2年(1782年)創業の蕎麦屋です。
現在の建物は明治25年に、江戸時代の町家の建築形式を再現して建てられたもので、築110年以上を経過している今日まで保護・保存して、営業を続けている。
お奨めは、この店特有の真っ黒な蕎麦、“黒きり蕎麦”。なぜか理由は分からなかったのですが、日高昆布を混ぜてある蕎麦で、真っ黒になっているそうです。
因みに、黒きり蕎麦の“もり”が900円、“天もり”が1500円でした。
江戸風情の雰囲気込みでおいしく食べられました。
周辺には、伊能忠敬記念館、香取神宮などがあり、小野川沿いの散策、町並み舟めぐりと併せて訪れてみてはいかがでしょうか。
一日、江戸町民になったような気分で、小江戸・佐原の江戸風情を楽しむことができますよ。

…配信元を読む

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です