秩父銘仙

ヒトコト・モノコト
古くから養蚕業が盛んであった秩父市。地元の養蚕農家が売り物にできない規格外の繭を使って糸を紡ぎ、自分達のための野良着を織ったのが秩父銘仙の始まりといわれている。
かつては秩父市民の約7割が織物関連の仕事に携わっていたが、現在、昔ながらの方法で秩父銘仙をつくる織物屋はわずか数軒しか残っていない。秩父の先人が残した貴重な技術と志を次世代に繋げようと奮闘を続けている、秩父市の逸見織物(へんみおりもの)を訪れた。

伝統技術が継承されるならどのような形でも嬉しい

「秩父銘仙に興味をもって覚えたい、働きたいと来てくれる方はいるのですが、秩父銘仙も着物自体も需要が減っているので、どこの工場でも雇用することが難しいんです。うちも今の生産量なら4人でまわせてしまうのですが、みんな高齢ですし、後継者は必要です」。
見習い職人が織物工場で働いて食べていくのは難しいが、パートぐらいの給料が稼ぎたい方には丁度いいのでは、と恭子さんは語る。逸見織物には秩父市が以前から行っている後継者育成事業を卒業した方や、新聞やインターネットなどのメディアを介して秩父銘仙を見た方が織り方を学びたいと訪れることがある。恭子さんは以前から、希望者にはできるだけ時間をとって教えている。市内はもとより県外から来る方も増えており、年齢層も大学生から70歳近い方までと幅広いそうだ。
「伝統的なものをいいと思ってくれる人がいるんですね。秩父が誇る織物だし、かつて母や祖母が自宅で織っていたように自分も織ってみたいと習いに来る地元の方もいます。職人として工場で働くことにこだわらず、いずれは起業したり、独立して教室を開いたりすることを目標にするのもいいと思います」。

気軽な1日体験から、しっかり学べる5日間コースまで。
ご希望に沿ったプログラムをご用意いたします。

【プログラム内容例】※2日間コースの場合[1日目]平織機を使い、コースターやランチョンマットなどの製織体験[2日目]自動織機を使い、秩父銘仙の製織体験※時期により、作業内容の順番は前後します。
※レッスン時間は、約5〜6時間。
【お土産】ご自身で製作した織物製品はすべてお持ち帰りいただけます。
【期 間】2日間
【費 用】¥100,000(税抜)※ご友人やパートナーなど、2名様以上でご参加希望の場合は、ご相談ください。
【開催地】〒368-0001 埼玉県秩父市黒谷1463
逸見織物

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